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よく質問いただくのは、「蓄電池は元とれないでしょ?」と聞かれます。
結論から言いますと、蓄電池は太陽光発電とセットであれば元が取れます。
ではどうしたら、蓄電池は元がとれるの?その取り方は?と疑問に思うことでしょう。
この記事で分かること
- 蓄電池の元の取り方
- 蓄電池の導入するタイミング
- 蓄電池にかかるコスト
- 優良業者の選び方
では、解説していきます。
償却の計算方法
そもそも償却できるかどうかの計算を知る必要があります。
この計算方法を知っておくのと知らないのでは、納得して機器を設置できないでしょう。
元が取れる条件は、初期費用に対して経済効果(売電収入と削減した電気代)がその費用に達した時点のことを指します。
例えば
経済効果が年に150,000円あり、初期費用が1,500,000円だった場合
1,500,000÷150,000=10年で元がとれると言う事になります。
では太陽光発電システムと蓄電池のセットでの設置において、元が取れるまでに何年かかるのかという点では、まず太陽光発電の屋根の形・方角、日当たりなどの発電条件や蓄電池に関しては、パワコンの決め方、蓄電容量によって導入した時の売電価格、初期投資費用でかわります。
蓄電池の元の取り方
蓄電池の元を取るには太陽光発電の設置が必要です。そして期間を短縮するには初期費用を抑えることと導入後の収支バランスがポイントです。
太陽光発電が必須
太陽光発電とは太陽の光エネルギーで電気を自家発電する機械です。
太陽光発電で創った電気はまず家庭内で使います。そして使い切れずに余った電気を電力会社に売ることができます。(固定価格買取制度適用期間10年)
見積もりが安く・質の良い業者を探す
太陽光発電を設置する為には、工務店やメーカーにお願いしますが、元が取れるようになるためには相見積もりを行うことも大切です。
太陽光発電の設置工事は、各社がそれぞれの基準で価格を決めますが、実際に工事をするとなると外部にお任せするというパターンもあります。
少しでも不安を感じている方は専門店に一度聞いてみるといいでしょう。
・シャープの太陽光発電のことなら【シャープ特約店】
・長州産業の太陽光の事なら【長州産業太陽光取扱店】
太陽光発電と蓄電池の使い方【モード】
【経済性モード】
太陽光の余剰電力は売電し、蓄電池は深夜電力の活用で電気代削減
深夜の安い電気を蓄電地に貯めて、日中に貯めておいた電気を使うことで差額分の電気代が安くなります。
蓄電池を導入する場合は、電力会社との契約を深夜が安く、日中が高いプランに変更することをお勧めします。
【クリーンモード】
固定価格買取制度が終了で、太陽光発電で余った電気を貯めて使う
太陽光発電で余った電気を高額で買い取ってもらえる制度「固定価格買取制度」の期間は10kW未満は10年です。蓄電池があれば固定価格買取制度終了後も、電気の自家消費比率を増やすことで、電気代を大幅に削減できることができます。
太陽光発電を設置して10年以降は高額な単価で買い取ってもらえないので、余った電気を蓄電地に貯めて使った方がお得になります。
【非常時モード(停電)】
震災などの停電リスク回避
非常時は、一般負荷電源ラインが使用できなくなるため、放電することで重要負荷(特定負荷)に電力を供給することが可能です。
停電時の系統への影響や作業員の感電を防止するため、重要負荷電源ラインは系統に接続されていません。
その代わり、停電時でも自動的に蓄電システムからの給電に切り替わるようになっている仕組みが組み込まれています。
蓄電池は停電時にどれくらいの電気が使えるのか
非常電源を確保したいという事であれば、使いたい電気製品の消費電力を知ることが大切です。
使用状況によっても異なりますが、必要な電力量を求めるには・・・
使用電力量(Wh)=消費電力(W)×使用時間(h)
ただし、電気製品の負荷は使用状況によって異なりますので、蓄電池にかかる負荷がどのように変化するのか考慮が必要です。また接続したい機器の合計消費電力が蓄電池の最大出力上回らないようにする必要がありますので注意しましょう。
蓄電池と太陽光発電システムのセットが何年で償却できるのか試算
家族構成やライフスタイル、システムによる発電量や屋根の形、方角によって、様々な要因が絡んできます。
岡山県在住の家庭でシミュレーションした場合
上記の内容で太陽光発電と蓄電池を導入すると・・・
年間発電量約5,967kWh→月間平均発電量497kWh
①自給自足メリット
まず電気代15,000円かかっていたのが、お昼間は太陽光発電の電気を活用するので、電気代が10,700円になります。
なので、15,000円-10,700円=4,300円が自給自足分の経済効果になります。
②売電メリット
昼間の使い切れずに余った電気は売ることができますので、売電収入が約6,069円になります。
497kWh-140kWh=357kWh
357kWh×17円(2022年度)=6,069円
③蓄電池深夜電力活用メリット
6kWh×30日×15円=2700円
2700×12ヵ月=32,400円
年間で考えると(①4,300円+②6,069円③2,700)×12か月=156,828円になります。
10年で1,568,280円のメリットになります。
つまり蓄電池は太陽光と一緒に考えれば約15年以内ではで元が取れる計算になります。
従って、蓄電池は太陽光とセットで導入すると元が取れるという事になります。
※あくまでシミュレーションですので、ライフスタイルや太陽光の設置容量、方角、日当たり等によって元が取れる年数は前後してきます。
蓄電池を導入するタイミング
蓄電池を導入するタイミングは、太陽光を導入する時、太陽光の元が取れた時、固定価格買取制度が終わる時、パワーコンディショナが壊れた時がベストなタイミングになります。
しかし蓄電池を導入する理由は、各ご家庭でまちまちです。
例えば、今すぐ電気代を安くしたい、環境に役立ちたいという気持ちなら、今すぐ導入するでしょう。
災害時の安心感を求めている方も、いつ災害が起きるかわからないので、早めに導入を考えるでしょう。
また5年後には子供が大きくなり電気代が上がるので5年後に導入を考えますし、固定価格買取制度が終わる方は設置10年で考えます。
蓄電池の導入にかかる3つのコスト
①蓄電池の本体価格
蓄電池の本体の価格は、メーカーや容量、機能で大きく変わってきます。おおまかに分けますと5つあります。①メーカー、②容量、③フレキシブル蓄電池かハイブリッド蓄電池、④停電時に特定負荷タイプか全負荷タイプ、⑤ダブル発電かシングル発電タイプにわかれます。このようにご家庭のライフスタイルによって選択していると各ご家庭によって費用は変わってきます。
②設置工事
蓄電池を設置するには工事費用が不可欠です。定置型蓄電池システムの中でも屋外設置、屋内設置があり工事内容が違います。また屋外設置の場合でも、本基礎が必要な場合と簡易基礎の場合があり、メーカーやラインナップによって費用も変わってきます。なので、どういう工事をするのか把握することも重要です。ただ安い工事が良いとは限りませんので、長く使うためにはちゃんとした工事をしてもらいましょう。
③電気工事
蓄電池システムは、電気が関わってきますので電気工事が必要になります。
・蓄電池に溜める為の配線工事
・蓄電池にたまった電気を供給できるようにする配線工事
・既存の太陽光発電と接続するための工事
・モニターの配線工事
・停電になったときに使える分電盤の工事
などといった電気工事が発生してきます。
標準工事として基本的には①と②と③の工事が必要になりまして、定置型蓄電池システムの場合は、本体価格は70万円~で②と③の工事は約20~30万円ほどかかると言われています。
家庭用蓄電池設置工事の作業時間は3~7時間が目安となります。現場状況や作業内容によっては多少の前後はあります。また、設置場所が狭い場合は作業がスムーズに進まないこともあります。
蓄電池と太陽光で元が取れるが注意点もある
設置費用だけを考えると元が取れる計算になりますが、長く使っていくには設置後のメンテナンス費用を忘れてはいけません。いくら保証があるからと言っても保証期間内に思わぬ故障に気づかず損失を招くこともあります。
維持費用についても考える必要もある
インターネットや折り込みチラシなどに掲載されている多くの試算はメンテナンス費や故障した際の出張費・修理費は入っておりません。