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■蓄電池の値段も大事ですが、その前に選ぶポイントと注意点
まずは今の太陽光を設置した時を思い出してください。安さだけで選びましたか?もし、そうだとしたらその設置業者さんは、定期的にメンテナンスをしたり、お得な情報(蓄電池の補助金、イベント案内等)の知らせが来たりしていますか?太陽光は車と一緒で効率よく発電(車でいうと燃費)や故障をいち早く発見するためには、定期的にメンテナンスやアフターが必要だと思います。なので、安さだけでなく蓄電池を選ぶときは他にも目を配り、既存の太陽光発電のメーカーは?保証はどうなるの?などと選ぶポイントも必要です。
例えば太陽光発電がシャープの場合、蓄電池はシャープが良いでしょう。
それは保証がしっかりと10年又は15年受けられるからです。もし違うメーカーの蓄電池にしてしまうと蓄電池の保証は付くが、太陽光発電の保証がなくなってしまうケースもあります。
そういったリスクを伴わない選び方がポイントになってきます。
ですから費用を押さえたいからといってむやみに蓄電池を設置してしまうと何か故障があった時には有償修理になってしますこともあり、結局費用が高くついたケースもありますので、注意が必要です。
■家庭用蓄電池実績シェアランキング
【2018年8月号 月間スマートハウス より】
■家庭用蓄電池の価格比較
人気の高い家庭用蓄電池システムの市場価格比較表
メーカー(容量) | 価格相場 | メーカー(容量) | 価格相場 |
シャープ(4.2kWh) | 約150万円 | 伊藤忠商事(9.8kWh) | 約250万円 |
パナソニック(5.6kWh) | 約180万円 | 京セラ(7.2kWh) | 約180万円 |
長州産業(6.4kWh) | 約175万円 | ニチコン(12kWh) | 約260万円 |
※価格は工事費(設置代金)を含んだ税込み価格です。インターネット上に提示している販売施工店の情報を独自で調査したうえでの案内になります。地域や工事内容や施工店によって価格は大きく異なる場合もあります。
■蓄電池の費用分布
一般的な蓄電池システムの費用は、100万円~250万円が相場だと言われています。
○100万円~180万円が40%
○180万円~250万円が35%
○250万円~300万円が25%
○300万円以上が5%
※費用分布に関しましては、様々な施工費用、機器類の撤去費用なども含んだ費用であり、各ご家庭によって必要な諸費用等で変わっていきます。
■蓄電池の導入にかかる3つのコスト
①蓄電池の本体価格
蓄電池の本体の価格は、メーカーや容量、機能で大きく変わってきます。太陽光発電と連携させるタイプでもダブル発電やシングル発電があり、価格も変わってきます。売電量を増やすダブル発電の選択もありですが、今の主流はシングル発電が多いです。
②設置工事
蓄電池を設置するには工事費用が不可欠です。定置型蓄電池システムの中でも屋外設置、屋内設置があり工事内容が違います。屋外設置の場合は、蓄電池の重さによって費用も変わってきます。ただ安い工事が良いとは限りませんので、長く使うためにはちゃんとした工事をしてもらいましょう。
③電気工事
蓄電池システムは、電気が関わってきますので電気工事が必要になります。
・蓄電池に溜める為の配線工事
・蓄電池にたまった電気を供給できるようにする配線工事
・既存の太陽光発電と接続するための工事
・モニターの配線工事
などといった電気工事が発生してきます。
標準工事として基本的には①と②と③の工事が必要になりまして、定置型蓄電池システムの場合は、本体価格は100万円~で②と③の工事は約20~30万円ほどかかると言われています。
■できるだけ安く蓄電池を購入するために蓄電池でも相見積もりは必須!
蓄電池システムにかかる費用は分かって頂けたかと思います。一番の理想は良い物を設置し、良い工事をしてもらい、安く導入できることが誰もが思っていることでしょう。ですから会社選びも大事な選択肢になってきますので、設置した後も見てもらえる優良店をお勧めします。
■家庭用蓄電池はローンが利用できます
蓄電池に興味があるけどまとまった費用が・・・って方には低金利のローンをご利用頂けます。
※ローンのご利用は審査が必要になります。
■平成30年度2018年の蓄電池の補助金はでているの?
まず平成29年度の家庭用蓄電池の補助金は出ませんでした。
では平成30年度は?
結論から言いますと出ていません。補助金の予算は組まれていましたが、「ZEH化等による住宅における低炭素化促進事業」の方に組み込まれています。
○主なスマートハウス関連補助金【2018年度予算案より】
事業名称 | 事業概要 | 要求額 |
ZEH化等による住宅における低炭素化促進事業(環境省・経産省・一部国交省連携) |
1.ZEH化による住宅における低酸素化社会促進 ①ZEHの交付要件を満たす住宅を新築・改修する者。 ②ZEH要件を満たす住宅に、低炭素化に質する素材(CLT、CNF等)を一定量以上使用し、または先進的な再エネ熱利用技術を活用した戸建住宅を建築。 ③分譲集合住宅及び賃貸集合住宅(一定規模以下)のZEH相当となるものを新築、又は同基準を達するよう既築住宅を改修する場合。蓄電池の導入補助も用意。 実施期間:①は平成31年度まで、②・③は平成34年度まで実施。 補助率等:①・③70万円/戸、②90万円/戸、蓄電池3万円/kWh(上限30万円)別途補助 2.高性能建材による住宅の断熱リフォーム ①既存戸建住宅及び、②既存集合住宅について、高性能建材導入に係る経費(設計費、設備費、工事費、諸経費)の一部を補助。 住宅太陽光発電設備が設置されており、①の事業に加え、一定の要件を満たす家庭用蓄電池、又は蓄熱設備を設置する者に設備費と工事費の一部を補助。 実施期間:平成31年度まで 補助率等:①1/3(上限120万円/戸)、②1/3(上限15万円/戸)蓄電池設備費(3万円/kWh上限1/3)、工事費(上限5万円/台)別途補助蓄熱設備 設備費・工事費合わせて(上限5万円/台)別途補助 |
85億円 |
■自治体からの蓄電池の補助金
補助金の支給条件は、都道府県や市区町村によって違います。
例えば岡山県岡山市や倉敷市では、蓄電池単体の導入でも補助が受けられます。
補助金額【岡山市】
蓄電池:補助対象経費の1/3(上限15万円)
HEMS:補助対象経費の1/3(上限10万円)
要するに満額が25万円となります。
補助金額【倉敷市】
蓄電池:補助対象購入金額の1/10(上限10万)
要するに満額が10万円となります。
このように市区町村によって金額や蓄電池システムに関わる商品に対しても
補助金がでますので、把握する必要があります。
【対象者】
・住宅に導入すること
・未使用であること
・市税を完納していること
■蓄電容量や大きさによって異なる価格帯
蓄電容量の小さいポータブルタイプのものは数十万のものからあり、家庭の電気をある程度賄える容量や蓄電池と連携できるものは100万円以上がほとんどになります。最近はレンタルを扱っている会社も増えてきております。
また技術開発が進み低価格帯の製品が発表され始めています。
【例】
製品例 | シャープ(4.2kWh) | オムロン(6.5kWh) |
機器価格(税抜) | 1,200,000円 | 1,700,000円 |
補助金(岡山市) | 150,000円 | 150,000円 |
実質負担価格
(機器価格-補助金) |
1,050,000円 | 1,550,000円 |
+工事費・諸経費・消費税 |
※独自で調査した参考値。お住まいの自治体の条件により補助金は異なります。また受付が終了している場合もございます。
■実は蓄電池の相談が増えています
太陽光発電の取り扱いをしていると、オール電化や蓄電池システムのご相談が増えてきています。それは住宅用の太陽光発電の補助金がなくなった為、補助金が出ている蓄電池システムを検討されている方が増えてきているから!
そしていつもご相談時にお伝えすることがあります。
■蓄電池では儲かりません
これは、ご相談時にお伝えしておりますが語弊があるかもしれません。
もちろん電気代は下がりますが、太陽光発電のように蓄電池システムは、金銭メリットが蓄電池の初期投資金額を上回ることは起こらないです。
蓄電池の価格(月々)>蓄電池の金銭メリット
それでも、今蓄電池システムの導入が右肩上がりで増えてきておりますが、それはなんでなんでしょうか?
■太陽光発電システムと蓄電池が相性の良い理由
今蓄電池システムの問い合わせや導入される方が増えてきています。
それは太陽光発電との相性がいいからです。
その理由は、太陽光発電のデメリットを補ってくれるからです。太陽光発電は太陽が出ている時間帯しか発電しません。なので、お昼間の電気は安くなり、余った電気は売ることが出来ます。しかし雨の日や夕方以降の発電が弱まってきたときは、電力会社から高い電気を買わないといけません。ところが蓄電池システムは、割安の深夜電力を蓄電池システムに蓄電し、発電量が消費電力より低い場合は蓄電池システムが蓄電した安い電気を放電いたします。こちらがイメージ図になります。
■蓄電池だけの導入とセット導入した場合の費用回収年数の比較
・蓄電池のみを導入した場合の費用回収年数
蓄電池のみの導入は、どれくらいの金銭メリットがあるのか計算してみます。
【条件】
・蓄電池容量:7.2kWh
・使用可能容量:5.76kWh
・充放電効率:94%
・メーカー:京セラ
・深夜の買電単価:10円
・日中の買電単価:32円
(※中国電力の料金プラン「ファミリープランⅡ」をもとに算出)
蓄電池システムの金銭メリットは、日中に買電単価と深夜の買電単価の差額になります。
日中払うはずだった電気代 - 蓄電時に払った電気代 = 年間電気代削減 |
63,072円 - 19,710円 = 43,362円 |
平成27年度は、京セラの蓄電池7.2kWhが148万円の金額でして、補助金が53万円出ていました。自己負担額は約95万円になる計算です。
自己負担額95万円÷削減金額43,362円=費用回収年数約21年になるわけです。
ですから「蓄電池は儲からない」と冒頭でお伝えしました。
・蓄電池と太陽光発電システムをセットで導入した場合の費用回収年数
次に蓄電池と太陽光発電システムをセットで導入した場合は、どれくらいの金銭メリットがあるのか計算してみます。ここではセット率の高いメーカー「シャープ」で計算してみます。
・メーカー:シャープ
・蓄電池容量:4.2kWh
・太陽光発電の設置容量:5.5kW
・月の電気代:12,000円
・日中の電気使用割合:30%
・深夜の買電単価:10円
・日中の買電単価:32円
・太陽光発電175万円
太陽光発電のみの費用回収年数は約9年になります。
費用回収年数が固定買取制度10年を下回り9年と、とても金銭メリットがあると言えます。
ここに蓄電池システムを同時設置するとシャープの場合はハイブリッドパワコンが使用可能になりますので太陽光発電+蓄電池システムの金額が270万になります。
太陽光発電+蓄電池システムを同時に設置しましたら、費用回収年数は12.4年になるわけです。
お分かりかもしれませんが、この差を見て太陽光発電だけでも費用回収年数は早いですが、蓄電池システムを同時に導入しても、それほど年数が変わらないのです。しかも固定買取制度10年を超えても、余った電気を蓄電地システムに蓄電し、お家で使用できるので先の事も考え安心して電気が使えます。
これが最近になって蓄電池システムが売れている理由です。
蓄電池システムの耐用年数はシャープであれば約30年ですので、長年にわたって利用できすることが出来ます。
■蓄電池の導入時期はいつがベスト?
検討中の方は、補助金があるうちに購入されるのがベストです。国の補助金はないですが、地方自治体の補助金が出ているうちに導入されるので賢明でしょう。地方自治体の補助金は宣伝がございませんので、知らない方が多いです。ひだかや株式会社では、ご相談いただけましたら、各市区町村の補助金の案内もできますので、お気軽にご相談ください。
■蓄電池+α情報!
定置用リチウムイオン電池システム、2017年度の出荷数は「過去最高」
日本電機工業会(JEMA)は2018年7月、2017年度の定置用リチウムイオン電池システムの国内出荷実績を公表しました。
1939台を記録した2011年度から、翌年の2012年度には5.9売の1万1449台と急拡大しました。その後は急速に普及が進んでおり、2016年度は対前年度比で減少(92%)となりましたが、2017年度に4万9481台を記録しております。
今後も蓄電池の出荷台数は右肩上がりに増え続けていくでしょう。