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蓄電池を卒FIT後、上手に導入するコツ/2021年度保存版

■蓄電池は卒FITの救世主!

蓄電池が住宅用太陽光発電設備(10kW未満)を設置して10年の買取期間を満了したご家庭の救世主として注目を集めています。

2019年以降は毎年「卒FIT」を迎える人がでてきます】

 

■「卒FIT」とは

2020年は約20万件が「卒FIT」対象で2021年も約27万件が対象です。

住宅用太陽光発電を設置した家庭において、もっとも注目されているのが「卒FIT」です。この注目の高さから卒FITに関連して「2019年問題」という名称が付けられたほど注目されている「卒FIT」ですが、内容は正しく理解されていますでしょうか?

 

 

住宅用太陽光発電では、制度が開始した2009年から10年後の201911月より、ぞくぞくと買取期間終了のご家庭がでてきまして、全国で約53万件。この状況が「2019年問題」で2019年以降は毎年卒FITを迎えるご家庭があります。

 

■卒FITで蓄電池が注目されているが・・・

FITへの対応策として、経産省(資源エネルギー庁)も蓄電池の導入を選択肢の一つとして示されています。

資源エネルギー庁が公開している「どうする?ソーラー」という卒FIT世帯向けの情報を提供しているサイトがあり、余剰電力の売電とあわせて、蓄電池や電気自動車の導入を提案されています。

 

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■買取期間満了(卒FIT)後の3つの選択肢

では、この2019年問題と言われている状況で卒FITを迎えた家庭は、どうなるのでしょうか? 完全に売電できなくなってしまうのでしょうか?
卒FITを迎える家庭の主な対策としては3つの選択肢があります。

 

①なにもしないで売電を続ける

今の大手電力会社に余った電気を売る選択になります。でも今の1/5程度の価格になってしまいます。

-1.メリットデメリット

何もしないという選択肢のメリットは何なのか?デメリットはあるのか?

まずメリットですが、費用が発生しないという点があります。今のまま売電金額が安いかもしれませんが、電力会社に売るということになります。

 

デメリットは、太陽光発電を10年使うとパワーコンディショナがいつか故障するケースが出てきますので、そうなれば電力を売るどころではなく発電自体しません。

発電しなくなれば昼間の電気は買わないといけませんので、電気代が高くなってしまいます。

②新電力の卒FITプランを探す

大手電力会社と新電力、売電先をどちらにするか検討している人いらっしゃるとことでしょう。では新電力という選択肢で何が変わるのでしょうか?

新電力は、大手電力会社よりも高く買取単価を設定している傾向にあります。
中国電力のエリアを例にみてみましょう。

 

 

-1.メリットデメリット

メリットに関しては、費用をかけずに少しでも売電単価を上げることができます。

デメリットは、買取の年数が一年更新という点とパワーコンディショナがいつか故障するという点です。

いわゆる目先の単価は高くなるかもしれませんが、長い目で見ると不安があります。

③蓄電池を付けて自家消費

「蓄電池」に電気を貯める

蓄電池を導入すれば、昼間余った電気を売らずに貯めておけるし、夜間は、割安な電気を貯めておくことができるから、電気代を減らせて長期的には経済的にお得!

 

-1.メリットデメリット

メリットは、電気を無駄にしない点とパワーコンディショナのリニューアルで太陽光も長く使えるという点です。

デメリットは、蓄電池の購入費用がかかる点です。しかしパワーコンディショナもリニューアルするのでデメリットにならいという方もいらっしゃいます。

 

■蓄電池で「元を取る」のは困難?

経産省も提案している蓄電池の導入ですが、いくつかのサイトで「元を取る」のは困難とお伝えしていますが本当にそうでしょうか?卒FIT後の3つの選択を応用して太陽光発電を上手に活用できる方法をお伝えしましょう。

 

例えば太陽光発電を15年間使っており、パワーコンディショナが壊れ発電しなくなったご家庭があります。そのご家庭に関しての選択は、①直さずにそのままにする、②パワーコンディショナだけを取り換える、③ハイブリッドパワーコンディショナに取り換え+蓄電池を付けるという提案になります。

では、どれがお得でしょうか?

 

①直さずにそのままにする

太陽光発電にお金をかけずにそのままにする選択です。太陽光発電はだいたいパワーコンディショナが10年から15年の対応年数と言われています。今まで太陽光発電で発電していた電気を自家消費し、余った電気を売っていましたが、その効果がなくなったわけです。ということは自家消費分の電気代が増えます。ご家庭にもよりますが約4,000円~6,000円ぐらいでしょう。

今まで太陽光発電の電気を使って電気代が下がり、売電もありましたが、すべて失うことになるのです。

正直、お勧めしません。

②パワーコンディショナだけを取り換える

壊れたパワーコンディショナを直し太陽光発電を復活させる選択です。パワーコンディショナを直すには既設の容量によりますが、費用が掛かります。ただ、直すことで発電を再開し、自家消費ができるようになり、余った電気も7円から10円前後で売ることができます。

といことは①でお伝えした自家消費部分の電気代が4,000円~6,000円復活+売電ができるようになれば、直したほうが断然お得になります。

電気代をあまり払ってない方や今の住居に住む年数が10年未満の方にお勧めです。

③ハイブリッドパワーコンディショナに取り換え+蓄電池を付ける

パワーコンディショナには太陽光発電用のパワーコンディショナと蓄電池用のパワーコンディショナ、そして両用のハイブリッドパワーコンディショナがあります。今回はハイブリッドパワーコンディショナに取り換え+蓄電池を付けることで太陽光発電も復活し余った電気を自家消費ができる選択です。しかも非常用電源としても活躍します。

既設のパワーコンディショナをハイブリッドパワーコンディショナに取り換えると発電も再開し、蓄電池に余った電気を貯めて、夕方以降の自家消費に使用できます。

ということは②でお伝えした自家消費部分の電気代が4,000円~6,000円復活+蓄電池の自家消費の電気代が約4,000円~10,000円安くなります(蓄電池の容量による)。費用にもよりますが②に比べても長く使えれば断然に選択肢に入れるべきでしょう。

太陽光発電の保証が10年の方や設置して10年前後、また今の住居にずっと住まれる方にお勧めです。

 

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■蓄電池は非常用電源として

日本の自然災害発生件数及び被害額の推移では、自然災害の発生件数が変動を伴いながら増加傾向にあり、阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)の発生時には大規模な被害を記録しているのです。また、近年では台風の影響により各地で長期間の停電が相次いでおり、自然災害に対する防災対策が課題となっているのが現状です。

 

長期間の停電はこんなに不便なトラブルも発生するのです!

 

私たちにとって電気は生活にとても必要不可欠なライフラインです。もし停電で長期間電気を使えないとなると、家族などとの連絡手段が途絶えたり、テレビとかでの情報収集が困難になったり、生活に支障が出てくることでしょう。そんな中、蓄電池があれば自然災害時に大変活躍してくれます。今では、防災保険として設置を決めた方も増えているのです。

 

■蓄電池を選ぶポイントと注意点

蓄電池を選ぶときは既存の太陽光発電のメーカーがどこなのかが必要になります。それによって受けられる保証が変わってきます。

例えば太陽光発電がシャープの場合、蓄電池はシャープが良いでしょう。

それは保証がしっかりと10年又は15年受けられるからです。もし違うメーカーの蓄電池にしてしまうと蓄電池の保証は付くが、太陽光発電の保証はなくなってしまいます。

そういったリスクを伴わない選び方がポイントになってきます。

ですから費用を押さえたいからといってむやみに蓄電池を設置してしまうと何か故障があった時には有償修理になってしますこともあり、結局費用が高くついたケースもありますので、注意が必要です。

 

■蓄電池のラインナップを紹介

■蓄電池の導入時期はいつがベスト?

検討中の方は、補助金があるうちに購入されるのがベストです。国の補助金もあり、国や地方自治体の補助金が出ているうちに導入されるのが賢明でしょう。国や地方自治体の補助金は宣伝がございませんので、知らない方が多いです。

ひだかや株式会社では、ご相談いただけましたら、各市区町村の補助金の案内もできますので、お気軽にご相談ください。

 

■蓄電池+α情報!

次世代住宅のZEH+R(ゼッチ・プラス・アール)

ZEH+R(ゼッチ・プラス・アール)とは、ZEH+、あるいは、Nearly ZEH+(寒冷地、低日射地域、多雪地域に限る)に停電時の対応機能を加え、非常電源、温水機能の確保を強化した住宅のことをいいます。

この住宅の特徴は、①太陽光発電等による【創エネ】、②創り出した電力を蓄える【蓄エネ】、

③家電の消費電力を制御する【省エネ】、④災害時に自家発電で電力を賄える【非常電源】を連携させることで、効果的にエネルギーの活用ができる特徴があります。

もっと具体的に説明しますと、太陽光発電、蓄電池、壁・天井全体に渡って敷き詰められる断熱材、窓・扉・給湯器など高性能建築材料を組み合わせ、太陽光や風など、自然を上手く利用するパッシブデザインを使い、省エネ性能に優れ、年間を通じて温度差が少なく、涼しく温かく暮らしても、電気代が安くなる。

こういった快適な室内環境を備えた住空間を可能にしてくれます。