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蓄電池をおすすめするタイプ別徹底比較/2021年度保存版

■家庭に合わせた蓄電池を考えるときの6つの視点

① 蓄電容量
お客様からよくある質問の一つで、容量は大きいほどいいの?蓄電容量は、どうやって選ぶの?とよく聞かれます。

メーカーによって貯められる電力や使える電力量が異なるので、生活スタイルや太陽光発電の売電量に合わせて選ぶことをお勧めします。

② 寿命
充放電の回数には寿命があり、保証されている回数を超えると蓄電容量が減ってきます。蓄電池の寿命はどれくらいなのかということも知っておきたいですね。

サイクル数とは1日1サイクル換算が目安となります。

③サイズ
メーカーによっても大きさはさまざまですので、設置場所に置けるサイズであるか、事前に現場調査してもらうとよいでしょう。

④ 太陽光発電との併用
太陽光発電を設置している方は、蓄電池を導入すると既設の太陽光の保証や蓄電池の保証で問題が起きたりしています。

併用した場合にどのような効果や保証がどうなるのか事前に確認しておきましょう。

⑤停電時
停電時に使える電気は何より「安心」に繋がります。使用する機器の組み合わせにもよりますが、最大でどのくらいの電気を使うことが出来るかも蓄電池を選ぶ上で大切なポイントになります。

⑥保証(メンテナンス含む)
保証でもいろんな保証があります。出力保証、機器保証、災害補償等ありますので、一つ一つ理解しておきましょう。

 

■使い方が異なる3タイプの蓄電池

蓄電池のタイプは3つあります。充放電システムの違いによって、「独立型(据置型)」「連係型(定置型)」「EV(電気自動車)対応型」のに分けられます。各家庭のライフスタイルや、太陽光発電・EVの導入の有無をもとに自分達のライフスタイルに合ったタイプを選びましょう。

① 「独立型(据置型)」は、電力会社による商用電力系統で充電する蓄電池
放電時は、接続されたブレーカーを通じて家の中の照明や電化製品に電気を送ります。蓄電池に内蔵されたコンセントに電気器具のプラグを差し込むことで電力を供給するタイプもあります。デメリットは太陽光発電システムからの充電や電気配線への電力供給はできません。その分メリットとしては金額が安く、電気料金が安くなる深夜帯に電気を蓄えることで、昼間の電気消費量を減らしたり、災害時の予備電源として使うことが主な使い方です。

 

② 「連係型(定置型)」は、商用電力系統と太陽光発電システムのいずれからも充電できる蓄電池
機器への電力供給も、コンセントを介するのではなく、分電盤や家庭の電気配線を通じて供給します。停電によって商用電力系統がストップしたときでも、太陽光発電システムが動いて入れば、自動的に電気を蓄え続けることができるので、災害時には重宝します。

 

③ 「EV(電気自動車)対応型」は、EVからの充放電ができるようパワーコンディショナ※機能を備えた蓄電池
これによって、EV自体が蓄電池に変わります。製品によっては、商用電力系統や太陽光発電システムからの充電も可能です。独立型や連携型よりも容量が大きいことも特長で、昼間は太陽光発電の余剰電力をたっぷりと蓄えて、夜間にその電気を家庭で使用すれば、買電いらずの生活も夢ではありません。

 

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■メーカーのおすすめ製品紹介

蓄電池を扱うメーカーは様々ありメーカーに特長があります。太陽光発電などのエネルギー関連商品を扱っているメーカーでは、様々な製品と連携させることもできるのができます。また、独自の新技術を開発しクオリティの高い製品を作っている企業もあり、比較してご家庭の状況に合うものを選ぶと良いでしょう。

 

【シャープ】
・システムメーカー別シェア第一位
・停電時も安心の200V対応で
・コンパクト設計で、設置しやすい。例えば4.2kWhであれば高さ605mm、横幅500mm、奥行360mmなのでコンパクトでたっぷり蓄電できます。
・電気使用量や設置場所に合わせて、最適な蓄電池。室内外対応で選べる3タイプの4.2kWh、6.5kWh、8.4kWh、9.5kWhの充実さ。
・シャープならではの、「見守りサービス」と「長期保証」で、設置後も安心。インターネットを通じてエラーが発生していないかシャープがしっかり見守ります。万日、不具合が発生した場合も、すぐ発見・対応するので安心です。また15年保証(有償)は、保証対象機器(蓄電池本体、ハイブリッドパワーコンディショナ、電力モニター、ケーブル、電力センサー、PRPセンサー)が対象できめ細かな内容です。

 

【パナソニック】
・パナソニックは商品ラインアップが豊富で、「創蓄連携システム」が魅力で、パナソニック製のエネファームを連携することで更に効果を生み出す。
・3つのモードがあり「経済優先モード」、「環境優先モード」、「蓄電優先モード」があり、ライフスタイルに合わせた運転が可能。
・創蓄連系システムを利用すればHEMSモニターで電気、ガス、水、太陽光発電、エネファームの状況が閲覧でき節電意識を上げることが可能。
・業界初の「壁掛けタイプ(1kWh)」。住居空間をそこなわない,住宅分電盤のようなデザイン。

 

【伊藤忠商事:スマートスター】
・大容量の9.8kWhで200vのエアコンを動かせる高出力3kVA。大容量ならではの「もしもの時」にも備えたい蓄電池。高出力なので200vにも対応していますので、安心です。
・停電時は家中の電気を丸ごとバックアップできる「全負荷型」です。
・太陽光発電と併用で電力会社に頼らない自給自足も目指せます。
・モニターも売電量、買電量、家庭の使用量なども確認ができ、タッチパネルで操作も簡単。
・安心の10年保証が付いており、蓄電池本体およびエネルギーモニターに10年保証がついています。

 

【長州産業】
・世界最小・最軽量サイズのコンパクト設計。場所を選ばずわずかなスペースにも設置可能。
・簡単後付けでコストも抑えられる6.5kWhと9.8kWhと16.4kWhタイプがあり、ご家庭のスタイルに合わせ選べます。
・太陽光発電も蓄電池もコントロールできるハイブリッドパワーコンディショナ。
・電気を短時間で充電したり、一気に放電もできます。これから本格化する分散電源システムへの対応もできます。
・複雑な料金プランにも対応可能です。
・構成機器15年保証

 

【ニチコン】
・業界最大クラスの大容量・高出力の16.6kWh単機能蓄電システム
・屋外設置で安心の15年保証。充電可能容量50%以上を保証。
・長寿命のリチウムイオン蓄電池
・設置可能温度は-30℃~+40℃。南側設置や酷寒地域への設置も可能です。

 

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■太陽光発電における蓄電池の役割とは

太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換し、電気を創るのが太陽光発電です。
電気は、水が上から下へ流れ続けるように、同じ場所に止めることができず、動きまわる性質があるのです。そして、電気が動き回らなくなるとエネルギーがなくなってしまうため、発電した電気をそのまま貯めておくことができないのです。
そのため停電時には、日中は太陽光発電だけでも電気を使用することができますが、太陽のない夜間や悪天候の場合は、電気を使用することができなくなります。
太陽光発電があれば、発電した電気を貯める機能も内蔵されていると勘違いしている方がいらっしゃいますが、太陽光発電には電気を貯める機能はついておりません。
そこで、蓄電池が活躍するのです!
蓄電池は電気を一旦他の物質に変えて保存します。例えで言いますと水を製氷機で氷にして、使いたい時に取り出すというようなイメージです。
太陽光発電に加えて蓄電池も一緒に設置することで、夜間でも日中貯めておいた電気を使用できるため、非常事態に"強い家"になります。実際に、家庭用蓄電池は、2011年の東日本大震災をきっかけに、防災意識が高まってきています。

 

■そもそも蓄電池とは

乾電池のように、電気を全て供給すると捨ててしまう使い切りタイプの電池のことを「一次電池」といいます。
一方で、発電した電気を充電して貯めることができて、必要な時に電気を供給することができる電池を「蓄電池」「二次電池」「バッテリー」といいます。蓄電池の最大の特徴は、充電することによって何度も繰り返し使用できることです。
今まで蓄電池は、工場など大規模設備に使用される産業用蓄電池が主流でした。
しかし、東日本大震災をきっかけに、防災対策としてコンパクトな4〜9kWの容量の家庭用蓄電池を導入する方が増えてきたのです。

 

■太陽光発電に蓄電池を設置するときにかかる費用

家庭用蓄電池を購入する場合、多くの方が4〜9kWhの蓄電池を購入しています。
一般的な家庭用蓄電池の費用相場は、工事費等込みで100万円~250万円です。また、家庭用蓄電池には、自立コンセント型、特定負荷型と、全負荷型があり、生活スタイルに応じた容量やタイプの蓄電池が選択できます。

【自立コンセント型】
自立コンセント型は停電時に自立コンセントに電気を供給することができます。太陽光発電や蓄電池からの電気だけで「自立」しているので「自立コンセント」という名称になっています。

 

【特定負荷型】
特定負荷型は事前に指定した特定の回路(例:冷蔵庫、リビングのテレビコンセント等)に電気を供給することができます。商品によりますが、15~20Aまでの回路を選択できます。20Aは、ドライヤーと掃除機を同時に使うことができるくらいの容量になります。
停電時した場合、必要な場所に優先的に電気を供給することができ、指定したエリア以外には電気を供給しないため、蓄電した電気を使いすぎることがありません。
特定負荷型は価格も抑えることができます。

 

【全負荷型】
全負荷型は全ての部屋で電気を使うことができます。停電時でも200vのエアコン・電子レンジ等の家電製品が使えるため、普段と変わらない生活を送ることも可能です。お湯を沸かしたり調理もできるのでオール電化住宅にお住まいの方には特にオススメです。

 

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■なぜ今蓄電池が注目されているのか?

①2019年問題
2019年問題は太陽光発電での固定価格買取制度を満了する人が出てくるという問題です。
今では満了し何が問題かと言いますと、それまでと比べて買取価格が大きく下がるという事が問題なのです。
高価買取で48円/kWhという元の価格では、買取が行われません。
火力発電所で発電すると発電コストが10円から12円程度と言われており、買取保証期間を終えた方から電気を購入するのならば、発電所での発電コストより低くしなければ意味がないので、ほとんどの電力会社は買取金額を10円/kWhを下回っています。

また買取の義務はありませんので、電気の買取りが拒否される可能性もあります。
2014年に九州電力では、太陽光発電の申込者が受入限度量を超えました。その結果、申し込みに対する回答が保留で新規申し込みができない状況になりました。
同様の状況にあった東北電力や四国電力なども回答保留を行っています。
また、2015年には電力会社が遠隔操作で太陽光発電の出力を抑制できる「出力制御機器」の設置が義務付けられている地域もあります。
このように、各電力会社は、発電量を抑えようとしているのが現状なので、電気を積極的に買い取るというのは考えづらいものがあります。となれば、余った電気の価値がなくなる可能性がありますので蓄電池が必要になってくるということです。

 

②電気料金の高騰
2011年3月の震災時から電気料金は上昇傾向にあります。
まずは2011年経済産業省の電気料金の平均単価推移を元にしたグラフです。

一般家庭での電気料金は2014年の8月では8,509円で、震災時の2011年3月から比べると36%も上昇しています。2018年までのデータはまだ出ていませんが、上がっていることには変わりはないと言えるでしょう。
では、なぜ電気料金が上がり続けているのか。電気料金値上げを続ける理由とは。

②-1 燃料の値上げ
電気を作るための燃料の値上げです。燃料の価格は毎月変動し、電気料金に反映しています。
火力発電と原子力発電に限り燃料調整費制度というものが電気料金明細に書かれています。日本は石油や天然ガスを輸入しており、価格ともに値上げや値下げを繰り返すシステムになっています。

②-2 原子力発電所の停止
東日本大震災をきっかけに国内の原子力発電所は一斉にストップになりました。
原子力発電所は燃料コストが少ないことがメリットで知られていますが、原子力発電で電力を作れないとなれば、コストの高い石油や天然ガスで電気を作らないといけませんので、燃料費が莫大にかかるという事です。
そのため国内の各電力会社は燃料費の負担が大きくなり、大幅な値上げをしました。

②-3 再エネ賦課金
再エネ賦課金とは、再生可能エネルギー発電促進賦課金のことで、2012年7月に定められた制度です。
この制度は、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力の買取りに要した費用を、電気をご使用のお客様に、電気のご使用雨量に応じてご負担いただくものになります。

算定方法
電力使用量(kWh)×再エネ賦課金単価2.98円=再エネ賦課金額

2012年7月から始まり、毎年5月に再エネ賦課金単価が更新されております。

当時の単価は0.22円だったものが、2020年5月からは2.98円にまで上がっています。
標準家庭であればひと月あたり95円だった金額が、今では1,287円になっています。
もしこの計算通りにいくと、2030年の再エネ賦課金は1,900円まで増大する予測とされています。
これからも電気料金は家計に直接響く負担金となっていくことになります。

 

③災害時
日本は、地震や台風といった自然災害が多くあり身近な時代になってきました。
日本の電力網は世界でもトップクラスの高品質なのですが、停電が起きると非常に不便で不安です。
そこで災害時に重要と言われているのが、「情報」・「照明」・「食料」と言われています。
蓄電池があれば、これらを確保することができます。

③-1 情報
非常時には情報収集が不可欠です。どういった状況なのかを把握したり、どう行動しなければならないのか、いち早く情報を入手することが重要です。

③-2 照明
夜に災害が起きると真っ暗闇の中では、人は不安や疲労を増加させる傾向があります。さらに犯罪や二次災害を防ぐためにも明かりはなくてはならないものです。

③-3 食料
食料が無ければ、生死に関わる問題です。長期保存ができなくては、手に入る食料も破棄しなくてはならない状況になります。

 

■蓄電池+α情報!

世界の蓄電池の取り組みはどうなの?
家庭用蓄電池は日本だけではなく各国取り組みをされているのです。どこの国も環境問題やエネルギー問題を抱えています。

【他国の市場の特徴】

特徴的には、電力価格の高騰と再エネ価格の低減ならびにFIT制度の終了 による自家消費ニーズが高まっているとみれます。また導入補助や電力市場取引によるインセンティブが中心というのも感じられるでしょう。

次に現在家庭用蓄電池を設置されている方の使用用途をみていきましょう。

【既設蓄電池の使用用途】

既設されている蓄電池は、家庭では昼夜間値差活用による電気料金削減が主な使用用途だと言えます。

 

2019年問題が始まり、これからは太陽光発電の自家消費率が上がってくるでしょう。また新築の住宅でもZEH住宅やスマートハウスが増えていくので、家庭用蓄電池は世界共通でますます普及が進んでくるでしょう。

 

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