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今回は小水力発電設備を導入する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
- 小水力に適した地域かどうかを見極める
平野が広がる市街地と山間地域では水力発電システムのポテンシャル(水量・落差)が異なり、
そのポテンシャルに大きな違いがあります。確かに小水力発電は経済性に優れたシステムですが、
開発コストと発電効果が見合わないようなケースも中には存在します。
導入を検討する前に、小水力に適した地域かどうかをよく検討しておきましょう。
例えば、中山間地域で毎年、冬には纏まった雪が降る地域は水量が年間通して
安定しているところが多いです。
- 開発コストには地域差がある
地形やその他の環境要因、土地、開発コストには当然地域差があります。
同じ規模の地域が異なれば開発コストが倍ほど違うということも決してまれではありません。
弊社の小水力発電の場合は土木工事を殆どしないで、既存の水路に固定して設置可能ですが
コンクリートで囲われた水路でなく、通常の河川の中では設置(固定)し難いので、別途土木工事や
工事のための許可申請が必要になってきます。
- 法的手続きの容易な地点から開発する
たとえば河川から取水してそこから発電を行う場合、一級河川と普通河川とでは許認可など法的手続きの難しさが大きく異なります。
たとえそれが農業用水路などの小規模なものでも、既得水利権の種類によっては手続きに手間や時間が余計にかかることも考慮しなければなりません。
したがって、開発に際しては、できるだけ法的手続きの容易な地点を選ぶ必要があると言えます。
- 利益を生む仕組みをしっかり作る
イメージ戦略の一環として小水力を導入し、環境にやさしい街をアピールする自治体があります。
なかには教育目的で小水力導入を図る地域も。しかし、当初から利益を度外視した開発はいずれ頓挫します。
売電収入や電気料金削減費用により、継続して運営できる仕組みが一番メリットが得られると思います。
- 国や関連団体の支援を受ける
小水力発電については国や各自治体から支援制度や補助金制度が受けられます。
また開発に際しては「一般社団法人小水力開発支援協会」が窓口を設けているのでこれを
利用するのがよいでしょう。
〇補助金制度
経産省、環境省、農水省などの建設費補助などや、小水力発電の普及に力を入れている自治体などは個々に補助金制度でバックアップしています。
- 地元での合意形成を大切にする
開発をスムーズに進めるためにも、また施設の維持管理を確かなものにするためにも、
地元の理解と強力が欠かせません。開発や計画の変更などにあたっては住民説明会など
適切に行うなどして、合意形成を十分図るようにしましょう。