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小水力発電の導入するまでの流れ【工事に必要な条件】

小水力発電の導入するまでの流れで

設置工事と管理が容易な場所と、工事後のメンテナンスがやり易い場所、難しい場所など様々ですが、

弊社が今まで1.5kWの小水力発電機で検討してきた現場を例に、

設置し易い場所のポイント、難しい場所のポイントをご紹介します。

【系統連系出来る環境】

まずは発電した電力を系統に繋ぎ売電する場合は設置現場の近くに商用電源が通っている電柱があることが条件であります。

引き込み線工事の規定で40m以上は引き込み線を張れないので、電柱が40m以内に立っていない場合は別費用で電力会社に建柱してもらう必要があります。

建柱場所が他人の土地の場合には所有者から許可をもらう必要があります。

引込線が畑などの上を通る場合も同様です。

【現場までの運搬】

現場まで運搬できるかどうかも重要です、弊社の発電ユニットは小型ですが外周管を含むと重量は80kg近くあり、除塵器は全体で100㎏程になります。

水路内への搬入はユニック車などの作業車がある方が、安全で作業効率も良いです。

小水力発電に適した水源は山間部の方が適地は多いですが、定期的なメンテナンス、掃除も含めて現地に行き来し易い場所の方が20年間の売電期間を考えると、掃除は頻繁に行うことになるので行き来し易い場所がいいと思います。

↑、除塵器だけでも100kg近い重量があるので水路への搬入は作業者が必要

【メンテナンス性、安全確保】

除塵器自体の掃除は欠かせないので、設置後は水路へ降りるときの安全確保も必要になります。

既設の水路に階段などない場合は、作業用に折り畳み脚立を携帯するか、現場に常時固定するなど川に降りる準備が必要です。

発電所自体は無人となるので、立ち寄った見学者の安全配慮なども場所によっては必要になるかもしれません、発電量を見える化で大きく表示することで、地元の方に興味を持ってもらい、口コミで新しいお客様と繋がることもあります。

↑落ち葉で除塵器のメッシュが全面覆われた状態、秋は数時間で溜まる

↑、システム説明の看板と、発電量の表示で見える化

【地域の方との協力体制】

発電機や配管を固定する水路自体のコンクリートが老朽化していないか補強工事の確認も必要です。

工事に関しては、水路への水を一旦止めれる余地があるかも地元の水利権者に確認しておく必要があります。

権利者でなくても地元の方の理解を得ていることで、協力してもらえるかもしれません、小水力を設置する説明会で地元の方に周知してもらう必要もあります。

岡山県では、現在小水力発電に利用できる補助制度は今のところありませんが他県では自治体が小水力用に施策している補助があります。

地域限定になりますが、条件が合えば導入コストが抑えられ小水力に興味を持たれている方のきっかけになるかもしれません。

 

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