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小水力発電と未利用エネルギー

河川の上流を堰き止めてダムを造り、水流の力を利用するのは一般的に水力発電(ダム発電所)と呼ばれていますが、小水力発電と大きく異なるのは水の流れを止めたり、堰止めをして貯めないという点にあります。

 

一般に大規模ダムは貯水池式、中規模ダムは調整池式と呼ばれていますが、小水力はそれらのいずれでもありません。

設置場所は水路などで、水の流れを止めることなくそのまま利用し発電する方式だからです。

具体的には一般の河川や農業用水、砂防ダム、上下水道などの水路で流れ落ちているだけの未利用エネルギーを有効活用して電力を生み出すのが小水力発電と言えます。

これまで水力発電による電力市場の中心は大中規模のみで、小水力が登場したのはつい最近のことです。

電力市場の自由化などが叫ばれていることからようやくその存在と有用性が知られるようになり、少しずつではありますが参入業者が増えてきています。

力の地産地消を推進するひとつの再生可能エネルギーの目玉として、将来が期待されている分野と言えます。

名前は小水力ですが、いわゆるダムで河川を堰き止める大中規模の水力発電とは元となる技術基盤が異なります。

水を貯めず、止めずにそこからエネルギーを取り出すために独自のテクノロジーやアイデアが盛り込まれたのが小水力発電です。

小水力は特に、ゴミ対策が課題でもあります。

環境に負荷をかける火力や原子力といった大規模集中型の発電への依存を減らし、地域のための電力を供給するための手段のひとつが小水力発電。この事業化が地場の産業を活性化に期待されています。

電力の地産地消を可能にする小水力。その事業主体は従来の電源開発で主役だった大企業ではありません。

地方自治体や土地改良区、NPO法人などの組織から、一般の民間企業、個人まで幅広く参入することができます。

この間口の広さが小水力の魅力です。

小水力の泣き所は発電施設の設置地点が限られる点です

水量や落差が影響するからですが、理想的な場所を確保しようとすればするほど、場合によっては水利権(水の利用に関する利害)が立ちはだかってしまいます。

制限の厳しい1級河川や2級河川には、小水力発電にとっては十分な水量が確保できる場所が多くあります。

小水力導入の窓口が少しでも広がれば、災害時の対策も考慮した

安全な設置例が増えていくかもしれません

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