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小水力を地域づくりに活かす自治体の紹介(愛知、富山、長野)

今回は、特に小水力発電設置事例の多い3県の紹介をしていきます。

【愛知県】

愛知県では農業用水を利用した小水力発電について、産学官と土地改良関係団体と協働連携して県内全域へ普及し、農村資源の有効活用と再生可能エネルギーの利用促進、県内関連産業の振興支援を図ることを目的として、「産学官連携・愛知県農業用水小水力発電推進検討委員会」を設立しています。

愛知県内において、小水力発電の導入が見込まれる候補地に関する発電計画を示した「基本整備計画(マスタープラン)」や、「啓発パンフレット」を活用して、小水力発電の導入推進活動を積極的に取り組んでいたり、農業用水を利用した小水力発電施設の啓発、PRを目的として「小水力発電カード」を作成し、発電所の見学者に配布して、少しでも小水力発電に興味を持ってもらえるような取り組みをしています。

 

【富山県】

豊かな水資源や急流河川を活かした水力発電の開発が盛んに行われており、現在も発電電力量の約7割を水力発電が占めるなど、日本でも有数の再生可能エネルギー先進県となっています。

小水力発電については身近な河川や農業用水路を利用して発電できること、CO2の排出量が少なく環境への負荷が少ないこと、太陽光や風力に比べ気象の影響が小さく安定した発電が可能であることなどから、包蔵水力が全国2位という高いポテンシャルを活かし、積極的な導入促進に取り組んでいます。

富山県の農業用水は、年間を通して豊富な水量に恵まれ、しかも落差があります。この特長を生かし、貴重な地域資源である農業用水を利用する小水力発電を進めています。 小水力発電は地球温暖化の防止に貢献するクリーンエネルギーです、また用水路など農業水利施設の維持管理費の軽減に役立てることができ、農村の活性化にもつながります。

【長野県】

2050年までに再生可能エネルギーを900MWまで拡大する計画を立てています、太陽光・小水力・バイオマスの3本立てで導入量を増やし。特に小水力発電は全国1位の導入量です。

国や県、村と民間企業も連携して水力資源の活用に取りくんでいます。

2030年には既存の水力発電と新規の再生可能エネルギーだけで県内の電力需要を100%カバーする目標でさらに2050年には太陽光・小水力・バイオマスを合わせて90万kW(=900MW)に拡大して、需要を大幅に上回る供給力を火力にも原子力にも依存しない形で実現する計画を立てています。

小水力発電の取り組みは県ばかりではなく、規模の小さい村でも始まっています。

長野県の北東部にある人口7000人の高山村内にある「高井砂防ダム」を改造して小水力発電所を建設する。

砂防ダムには水だけではなく土砂が大量に溜まっている。そのためダムの堰堤に孔を空けて取水設備に水を取り込み、設備内の沈砂池で土砂を取り除いてから、ダムの直下にある水車発電機まで水を送り込む予定です。

砂防ダムは中山間地域にはある設備なので、砂防法等ハードルは有りますが有効活用できる適地は多いかもしれません。

愛知、富山、長野県は日本でも特に適地に恵まれている小水力発電所が多く、小水力に向いている県ですが

自治体が積極的に小水力発電を各地域へ向けて説明し普及させようする様子は

中国地域でも参考に出来る点があると思いました。

小水力は地域の人たちが主体となって、売電で得た収益を有効活用していく姿が理想的と思います。

ミライアクアは導入から運用まで有効な水利地点を持っている地域の方に比較的簡単に扱える設備を目指して

設計しています。

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