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家庭用蓄電池「V2H」の徹底比較/気になる点

■V2Hとは?

V2Hとは「Vehicle to Home」の略で、電気自動車に蓄えた電力をご家庭で利用できるようにするシステムのことです。一般的な電気自動車は、家のコンセントから電気をもらって充電しますが、その逆は不可能なのです。
V2Hがある場合は、電気自動車の大型バッテリーを自宅の蓄電池のように扱うことができ、停電が起きた場合にも、電気自動車のバッテリーに貯めている電気で生活もできたりします。

■V2Hのメリット

ご自宅などにV2Hを導入することで、電気自動車を家庭用蓄電池の代わりとして活用することができます。
昼間に太陽光発電で創った電気を電気自動車に充電し、夜は電気自動車の電気をご家庭に給電することができます。
つまり太陽光発電の電気を効率よく使い、尚且つ電気料金の削減にも繋がります。
また、災害時の非常用電源として利用することもできるのです。
実は家庭用の200Vコンセントに比べて充電時間が短いと利点もあります。V2H機器を使えば、充電時間は200Vコンセントの半分。
最後に電気自動車の電池容量が大きいこと。一般的な家庭用蓄電池は4~12kWhの容量であるのに対し、電気自動車は10~60kWhと大容量。より長い時間、電化製品を使用することができます。

【V2Hによる経済的メリット】
・太陽光発電の余剰電力を電気自動車に充電
・電気自動車の電力を家庭に給電

 

V2Hあれば、太陽光発電システムの余剰電力を電気自動車に充電することができ、2019年問題以降は7円とか8円などで売電するよりはエコで経済的に活躍してくれます。

また、夕方以降は発電しなくなりますので、次は電気自動車に溜まっている電気をご家庭に送ることにより電気代を削減することができます。次の日に電気自動車でお出かけする場合は、夜間の割安な電力を電気自動車に充電することもできますので効率よく電気を使うことができます。

【V2Hによる災害時のメリット】

・電気自動車の電力を、災害時に家庭内に給電

電気自動車がご家庭にあれば停電がおきても、電気自動車の電力をご家庭に送ることができます。
→昼間停電した場合は、太陽光発電と電気自動車の電力をご家庭内に供給します。太陽光発電の電力をまずご家庭で消費し、余剰電力は電気自動車に充電します。

→夜間に停電した場合は、電気自動車の電力をご家庭に給電します。停電日数が続いた場合でも、天候が良ければ昼間は太陽光発電の電力をご家庭で使用し、余剰電力は電気自動車に充電することで安心です。

 

■V2Hのデメリット

V2Hのデメリットは電気自動車のバッテリーの寿命です。
電気自動車のバッテリーは、家庭用蓄電池と比較すると圧倒的に耐久性が高い分、急激な劣化は考えにくいのですが、蓄電池の寿命は充放電回数と使用容量に連動してきます。
また設置スペースが必要になります。家庭用蓄電池はコンパクト化してきており、屋内にも設置できたりしますが、V2Hは屋外設置になりますので、その分余計にスペースの確保が必要になります。

 

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■電気自動車の経済メリットは?

電気自動車を購入したら燃料費はどれぐらい違うのか。燃料費の算出は以下のようになります。

上記のシミュレーションでは、1,000kmの走行で約5,000円の経済メリットが出てきます。年間12,000kmの走行距離にすれば、約60,000円の経済メリットとなります。
電気自動車を7年間使用しますと約42万円の経済メリットになります。

 

■V2H各メーカーの価格と仕様比較

 

■V2Hの対応機種

【三菱 SMART V2Hの場合】

 

【ニチコン EVパワーステーションの場合】

 

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■家庭用蓄電池システム「トライブリッド」

最近は太陽光発電、家庭用蓄電池、電気自動車内蔵蓄電池の3つの電池を賢く連携してくれる「トライブリッド蓄電システム」と呼ばれる蓄電池も発売されています。
電気自動車と組み合わせることで、お出かけすれば家庭用蓄電池に発電した電気が貯まり、車がご家庭に戻ってくれば、家庭用蓄電池に貯めていた電気を電気自動車へ充電することができます。車を走るために必要なエネルギーをほとんど太陽光発電で賄うことが可能になってきています。

ニチコンのトライブリッド蓄電池

 

■家庭用蓄電池システム「トライブリッド」のQ&A

トライブリッド製品を把握するため、いくつかQ&Aにしてみました。
結果は以下のとおりです。
Q1. 家庭用蓄電池から電気自動車」の充電と、電気自動車から家庭用蓄電池」の充電はできますか?
A1. はい、できます。ニチコンでは「エレムーブ」と名付けられ、電気を自由に移すことが可能です。電気自動車をすぐにでも乗り出せるように、家庭用蓄電池を優先して使う等の設定もできます。

Q2. 家庭用蓄電池から家は可能でしょうが、電気自動車から家も可能ですか?その際、どちらが優先に電気を使いますか?
A2. どちらも可能です。「設定」で細かく決めることができます。

Q3. テスラやBMWの電気自動車ように、V2H非対応の車輌への充電はできますか?
A3. 現時点ではできません。トライブリッド・システムはチャデモ端子によって接続するのですが、電気自動車からトライブリッド・システム相互の通信ができるように対策されないと不可能なのです。

家庭用蓄電池システム「トライブリッド」のEV接続用チャデモ端子

 

資源エネルギー庁では、2020年までに標準的な新築住宅の過半数を「住まいの断熱性・省エネ性能を上げることと、太陽光発電システムなどでエネルギーを創ることにより、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の収支をプラスマイナス「ゼロ」にする住宅」である「ZEH:ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ゼッチと略称)」にしたいとの方針を出しています。
国や自治体の政策と補助金も普及には大きな影響を与えるため、今後の状況の推移と製品の進展に注目しておきたいものです。

 

■蓄電池+αで知っとこ!

交流蓄電池電車を知っていますか?
JR秋田支社が交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」を新造し男鹿線に投入します。
運転区間は秋田駅~男鹿駅間(追分駅~男鹿駅は非電化区間)、投入時期は2020年度以降です。

EV-E801系は交流電化区間と非電化区間を走行できる交流蓄電池電車。JR九州の架線式蓄電池電車をベースに耐寒耐雪対応等のカスタマイズを施し、「なまはげ」をイメージしたデザインになっています。非電化区間の環境負荷低減を目的として男鹿線に導入され、2017年3月4日より営業運転を行っています。

追加投入の目的は環境対策(CO2削減)および老朽したキハ40形・キハ48系の置き換え。これにより男鹿線の車両はEV-E801系に統一されます。

やはりこれからはエコや環境対策の時代ですね。

 

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