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太陽光発電の定期メンテナンスの必要性

太陽光発電は、故障やトラブルの少なさから「メンテナンスフリー」ともいわれるほど高性能な発電設備ですが、長期間安心して使用し続けるためには、やはり一定のメンテナンスが大切です。

今回は、太陽光発電のメンテナンスについて、ご紹介します。

 

〇メンテナンスの必要性

太陽光モジュールはどうしても経年劣化によってモジュールの発電効率が低下していきます。

設置後10年を経過すると平均で発電効率は95~97%に低下し、さらに20年後には80~85%台にまで下がる可能性があります。

発電効率の低下は、発電量の低下につながります。

太陽光発電設備は、屋根の上や住宅から離れた場所が多く日々の確認が困難です。

そのため、定期点検などでトラブル・故障の早期発見に努める必要があります。

 

〇太陽光モジュールのメンテナンス

 

太陽光モジュールは耐久性の高い装置ですが、それでも、故障・トラブルの起きる可能性があります。

ひとつは、台風やゲリラ豪雨、大雪、竜巻、落雷などの異常気象によるもので、太陽光パネルの架台や

パネル自体が破損したり、損壊したりするケースも考えられます。

モジュールの汚れもトラブルの原因となります。

鳥の糞がモジュールに付着し、長い期間その部分が影になっていると、

モジュールの発電部分の損傷につながります。

住宅等では、屋根とモジュールの間に鳩が巣を作ってしまう問題も発生しています。

 

下の画像は以前、全量売電型の太陽光設備を点検した時に発見した太陽光パネルが一枚割れている状態です。

点検ではPVアナライザーを使用して系統ごとのIVカーブを測定していますが、同時に目視でも

一枚、一枚チェックしてモジュールのガラス表面の汚れ、破損、鳥糞、ケーブルの接続状態など確認しています。

 

 

下の画像はPVアナライザーでIVカーブを測定している様子です。

波形の乱れは、モジュールに何らかの問題が起きていることになりますので

異常のある系統のパネルを目視でも調べています。

 

 

太陽光は故障しにくい性質のため、メンテナンスの必要性や方法が今ひとつ一般に浸透していません。

弊社では測定機器だけでなくモジュール一枚、一枚を目視で点検して割れ、破損などの早期発見に努めております。

 

それでは失礼します。