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マイクロ水力発電のメリット、デメリット

中山間地域で小水力発電を導入する際のメリット、デメリットをご説明します。

山間部で流れる川の水は天候に関わらず24時間流れ続けるため、常に一定量の水を取りこめる状態が維持できれば小水力発電機の発電は安定します。

ですが河川や水路など自然の中に機器を設置する場合は落ち葉や枝などの流れてくるゴミを

想定しなければいけません、小水力にとっては大きな課題となり除塵器などの対策が必要になります。

↑除塵器の網目が落ち葉で蔽われて、水の取り込み量が減ると直接発電量低下にも影響します。

こうなると一度、水路の水を完全に止めて、除塵器表面の掃除を行います、落ち葉が増える時期は

1日に何度も掃除しなければ発電が維持できないことも、あるので掃除の回数と労力が1日の売電収入に対して合わなくなるかもしれません。

↑放水管内部にも細かな葉っぱが溜まり、出力低下の原因になることもあります。

除塵器の網目よりも小さなゴミは通り抜け、その一部が発電機支持やプロペラの根本に引っかかり溜まっていきます。

筒内部のゴミは除塵機のメッシュパーツを一部外せれる構造なので、内部の掃除も手早くできます。

弊社の小水力発電機は定格発電出力1.5㎾の為、除塵装置に自動(電動)でゴミを取り除く機能はコスト的にかけれません、除塵機のメンテナンス(掃除)は定期的な人の手で行う前提で誰でも簡単に取り扱えるようにし、部材点数を減らしたシンプルな構造でコストを下げています。

定期的な掃除の間隔は設置場所の環境によって、様々なので土地ごとの環境を良く理解して除塵器のサイズ、メッシュピッチなど設計する必要があります。

【環境への貢献】

小水力発電は、発電時のCO2排出量が極めて少ないシステムです設置工事の過程において同様で、

大規模な土木工事を必要としない点も環境に優しい発電設備と言えます。

【マイクロ水力、ミニ水力、ピコ水力の周知】

他県へ弊社の商品PRをしていく中で分かったことは

小水力発電でイメージするのは、10,000㎾以下から小さくても

100㎾の規模の設備であると、多くの自治体は認識しているようです。

昭和初期までに水力発電の技術は確立していて、その後マイクロ水力クラス以下の

発電機の技術開発は進んでいませんでした。

小水力というジャンルの中にマイクロ水力やピコ水力が目立たないのは技術や新商品が

最近まで、出ていなかったことが原因かもしれません

【専用設計と汎用設計】

小水力発電所でも落差を何十メートルも埋設配管工事をする100kWクラスの場合は、

設計はオリジナルとなり配管埋設など土木工事にかなりのコストが必要になります。

マイクロ水力以下の利点は、取水口から放水までの発電設備自体のサイズがコンパクトな為

放水管も汎用品が利用できて土木工事のコストが抑えれる点です。

農業用水路に固定し、堰板と配管長で落差を作り、除塵器を繋いで、水を流せば直ぐ発電出来ます。

パワーコンディショナーも太陽光用(家庭用)を利用することが出来ます。

中山間地域にマイクロ水力を普及させることを推進する自治体が増えていき

マイクロ水力発電システムの商品が増えていけば

これからは、山間部の町や村、水利組合ごとに小水力発電所を持てるかもしれません

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