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■値段に振り回されない蓄電池を選ぶポイントと注意
まずは今の太陽光を設置した時を思い出してください。安さだけで選びましたか?もし、そうだとしたらその設置業者さんは、定期的にメンテナンスをしたり、お得な情報(蓄電池の補助金、イベント案内等)の知らせが来たりしていますか?太陽光は車と一緒で効率よく発電(車でいうと燃費)や故障をいち早く発見するためには、定期的にメンテナンスやアフターが必要です。なので、安さだけでなく蓄電池を選ぶときは他にも目を配り、既存の太陽光発電のメーカーは?保証はどうなるの?などと選ぶポイントも必要です。
費用を押さえたいからといってむやみに蓄電池を設置してしまうと何か故障があった時には有償修理になってしますこともあり、結局費用が高くついたケースもありますので、注意が必要です。
■蓄電池の価格は見積もりを取ってみないとわからない
蓄電池の価格は、実際に見積りを提示されてみないと、正直金額がいくらになるのかわかりません。これからお伝えしていきますが、本体価格のほかに設置費用や電気系統の工事費用もかかるのです。そのため、施工店によって見積りの価格に差が出てきます。
また、設置後のメンテナンス費用については、有償の場合と無償の場合があります。長期にわたり使用する蓄電池は、メンテナンス費用が必須になるので、購入時に確認することをお勧めします。
■家庭用蓄電池の導入にかかる3つのコスト
①蓄電池の本体価格
蓄電池の本体の価格は、メーカーや容量、機能で大きく変わってきます。太陽光発電と連携させるタイプでも単機能とハイブリッドがあり、価格も変わってきます。また停電時の特定負荷なのか全負荷なのかによっても金額は変わっていきます。
②設置工事
蓄電池を設置するには工事費用が不可欠です。定置型蓄電池システムの中でも屋外設置、屋内設置があり工事内容が違います。屋外設置の場合は、蓄電池の重さによって費用も変わってきます。ただ安い工事が良いとは限りませんので、長く使うためにはちゃんとした工事をしてもらいましょう。
③電気工事
蓄電池システムは、電気が関わってきますので電気工事が必要になります。
・蓄電池に溜める為の配線工事
・蓄電池にたまった電気を供給できるようにする配線工事
・既存の太陽光発電と接続するための工事
・モニターの配線工事
などといった電気工事が発生してきます。
標準工事として基本的には①と②と③の工事が必要になりまして、定置型蓄電池システムの場合は、本体価格は100万円~で②と③の工事は約20~30万円ほどかかると言われています。
■導入後のメンテナンス・保証費用も忘れずに
家庭用蓄電は導入後のメンテナンスフリーが基本で、導入後のメンテンナンス費用が必要ないと思っていませんか?太陽光発電も多くの方がメンテナンスフリーと思われている方が多いです。実はしっかりと太陽光発電の保守点検ガイドラインがありますので、しっかりとアフターメンテナンスは必要とされています。
太陽光発電を長期に亘り安全に、かつ機能を維持して使用されることを目的しています。
ということは、家庭用蓄電池にもあてはまると思います。外見上に異常が見られなくても10年20年と利用していくうちに基盤の腐食などの内部の傷みが、経年劣化によって起こっている可能性が少なくないからです。特に屋外に設置しているものが多く、基本的には雨風に常にさらされることになるので、その可能性は非常に高くなってきます。
購入時には導入後のメンテナンスは欠かせないと考えておくべきです。
■家庭用蓄電池の価格に差がつく3つのポイント
家庭用蓄電池の価格に差がつくポイントは以下の3つです。
ポイント1.独立型(据置型)、連係型(単機能)、連係型(ハイブリッド)、EV(電気自動車)対応型のどれを選ぶか。
ポイント2.自立コンセントと特定負荷型と全負荷型のどちらを選ぶか。
ポイント3.どれぐらいの蓄電容量にするか。
価格に差がつくポイント1.
独立型(据置型)、連係型(単機能)、連係型(ハイブリッド)、EV(電気自動車)対応型の違い
家庭用蓄電池は大きく、ポータブル型、単機能型、ハイブリッド型の3種類に分けることができます。
① 「独立型(据置型)」は、電力会社による商用電力系統で充電する蓄電池
機能が限定的な分、50万円以下で購入できる機種もあります。
放電時は、接続されたブレーカーを通じて家の中の照明や電化製品に電気を送ります。蓄電池に内蔵されたコンセントに電気器具のプラグを差し込むことで電力を供給するタイプもあります。デメリットは太陽光発電システムからの充電や電気配線への電力供給はできません。その分メリットとしては金額が安く、電気料金が安くなる深夜帯に電気を蓄えることで、昼間の電気消費量を減らしたり、災害時の予備電源として使うことが主な使い方です。
「太陽光発電は設置していない」「停電時の最低限の電源の確保だけが目的だ」という方はポータブル型蓄電池がお勧めです。
② 「連係型」は、商用電力系統と太陽光発電システムのいずれからも充電できる蓄電池
機器への電力供給も、コンセントを介するのではなく、分電盤や家庭の電気配線を通じて供給します。停電によって商用電力系統がストップしたときでも、太陽光発電システムが動いて入れば、自動的に電気を蓄え続けることができるので、災害時には重宝します。
連係型の蓄電池は、ほとんどのケースで100万円以上の費用がかかり、その中でも単機能とハイブリッドに分かれます。
連係型(単機能)と連係型(ハイブリッド)の蓄電池が異なる点はパワーコンディショナーです。
連係型(単機能)蓄電池のパワーコンディショナーは蓄電池専用ですが、連係型(ハイブリッド)蓄電池は太陽光発電と蓄電池両方に1台で対応することができます。
太陽光発電のパワーコンディショナーがまだ新しいという場合は連係型(単機能)蓄電池、既に寿命が近かったり、保証期間の終了が近いという方は連係型(ハイブリッド)の蓄電池を選ぶことが多いです。
また、太陽光発電をこれから設置するという方は連係型(ハイブリッド)蓄電池を選ぶのが一般的です。
連係型(単機能)蓄電池と連係型(ハイブリッド)蓄電池はいずれも系統と連携が可能で、太陽光発電の電気を貯めることもできますが、その分独立型(据置型)よりは高額になります。
③ 「EV(電気自動車)対応型」は、EVからの充放電ができるようパワーコンディショナ※機能を備えた蓄電池
これによって、EV自体が蓄電池に変わります。製品によっては、商用電力系統や太陽光発電システムからの充電も可能です。独立型や連携型よりも容量が大きいことも特長で、昼間は太陽光発電の余剰電力をたっぷりと蓄えて、夜間にその電気を家庭で使用すれば、買電いらずの生活も夢ではありません。
価格に差がつくポイント2.
自立コンセントと特定負荷型と全負荷型の違い
自立コンセントと特定負荷型と全負荷型は停電時に電気が使える範囲が異なります。
【自立コンセント型】
自立コンセント型は停電時に自立コンセントに電気を供給することができます。太陽光発電や蓄電池からの電気だけで「自立」しているので「自立コンセント」という名称になっています。
【特定負荷型】
特定負荷型は事前に指定した特定の回路(例:冷蔵庫、リビングのテレビコンセント等)に電気を供給することができます。商品によりますが、15~20Aまでの回路を選択できます。20Aは、ドライヤーと掃除機を同時に使うことができるくらいの容量になります。
停電時した場合、必要な場所に優先的に電気を供給することができ、指定したエリア以外には電気を供給しないため、蓄電した電気を使いすぎることがありません。
特定負荷型は価格も抑えることができます。
【全負荷型】
全負荷型は全ての部屋で電気を使うことができます。停電時でも200vのエアコン・電子レンジ等の家電製品が使えるため、普段と変わらない生活を送ることも可能です。お湯を沸かしたり調理もできるのでオール電化住宅にお住まいの方には特にオススメです。
生活必需品など、停電時には必要最低限の電気だけ使えれば構わないという方は自立コンセントや特定負荷型、価格が高くなっても停電時にも極力普段と同じような生活を送れるようにしたい、という方は全負荷型をお選び下さい。
価格に差がつくポイント3.
設置容量を選ぶ
蓄電池は蓄電容量が大きくなれば、貯めて使える電気量が増えますが、その分値段も高くなります。
例えば、4kWh程度の蓄電池であれば、130万円程度が目安価格になりますが、10kWhを超える機種だと200万円以上になることが多いです。
経済的な費用対効果だけを考えると、大容量の蓄電池を選ぶ必要はありませんが、容量が大きい方が停電時に多くの電気を使えるというメリットがあります。
蓄電池の容量を決める際には、停電時にどれぐらいの電気を使いたいかを、あらかじめ考えておく必要があるでしょう。
■できるだけ安く蓄電池を導入するために相見積もりは必須
蓄電池システムにかかる費用は分かって頂けたかと思います。一番の理想は良い物を設置し、良い工事をしてもらい、安く導入できることが誰もが思っていることでしょう。ですから会社選びも大事な選択肢になってきますので、設置した後も見てもらえる優良店をお勧めします。
■蓄電池の導入時期はいつがベスト?
検討中の方は、補助金があるうちに購入されるのがベストです。地方自治体の補助金が出ているうちに導入されるので賢明でしょう。地方自治体の補助金は宣伝がございませんので、知らない方が多いです。ひだかや株式会社では、ご相談いただけましたら、各市区町村の補助金の案内もできますので、お気軽にご相談ください。
■家庭用蓄電池はローンが利用できます
蓄電池に興味があるけどまとまった費用が・・・って方には低金利のローンをご利用頂けます。
※ローンのご利用は審査が必要になります。
■自治体からの補助金は太陽光が必須?
補助金の支給条件は、都道府県や市区町村によって違います。
例えば岡山県岡山市では太陽光発電システムと蓄電池システムを同時導入が条件【2020年度】。倉敷市【2021年度】では、蓄電池システム単体の導入でも補助が受けられます。
補助金額【岡山市】:2020年度
蓄電池:補助対象経費の1/3(上限15万円)
HEMS:補助対象経費の1/3(上限5万円)
要するに満額が20万円となります。
補助金額【倉敷市】:2021年度
蓄電池:1kWhあたり2万円(上限8万)
要するに満額が8万円となります。
このように市区町村によって金額や蓄電池システムに関わる商品に対しても
補助金がでますので、把握する必要があります。
【対象者】
・住宅に導入すること
・未使用であること
・市税を完納していること
■蓄電池+α情報!
中心課題たるエネルギー問題
【電力システム改革】
1.電力システム改革とは
電力システム改革は、第四次基本計画の中「①エネルギーミクスによるエネルギー資源の安定確保、②エネルギー消費の低減、③電力システム改革によるエネルギーの効率化・弾力的な運用の確立、④再生可能エネルギーの活用促進、⑤化石燃料の効率的活用(高効率火力発電等)と水素社会へのアプローチ等」でも提唱されています。これまでの制度では、電力は地域ごとに設立された電力会社(大手10電力)が地域別に供給することになっていました。このため、地域を超えた広域での系統運用や、需要家の多様なニーズに応じたサービスの提供に、十分な対応ができていない場合があったのです。可能な限り安価で、かつ安定的に電力が供給されることは、生活や企業活動を支える重要な基盤であるため、政府はこれまでのエネルギー政策をゼロベースで見直す方針を固めました。それが現在進められている電力システム改革なのです。
2.電力システム改革の主たる目的は、「電力の安定供給の確保」「電気料金の最大限の抑制」「電気利用の選択肢や企業の事業機会の拡大」の3つになります。
電気が足りない地域に柔軟に供給できるよう、広域的な電力融通の体制を構築したり、事業者間の競争を促進することで電気代を最大限に抑制したり、一般家庭や企業を含めすべての利用者がどこの会社から電気を購入するかを自由に選択することができるようになります。
3.電力システム改革のスケジュール
電力システム改革の特徴は、実施スケジュールが3段階に分けられていることである。