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小水力発電所の導入までの流れ
①初期段階での取り組み ・・・設置候補地の導入目的を明確にする、
売電収益重視なのか非常電源用か、それ以外か、何kWのシステムが必要なのか
②基本調査、概略検討 ・・・候補地の現場調査を行い設計案と概算発電量、からイメージを作ります。
利用する河川の水利権などを確認し、水利権者との協議などのサポート
③事業性評価、事業化決定 ・・・検討の結果を基に経済性、環境への貢献度、地域振興等の項目ごとの評価を行い、
事業化の可否を検討します。
④事業計画の策定 ・・・ 発電所建設の全体スケジュールや資金調達計画を策定します。
⑤詳細設計(実施計画) ・・・ 発注準備を行います。
⑥発電所の建設 ・・・ 資機材手配や工事発注を行い、設計着手します。
竣工検査、通水試験を行い、機能確認します。
⑦運転開始と維持管理 ・・・・安全な運転と保守・維持管理に努める
【事業主体について】
- 一般的には河川、農業用水、上下水道等の水種を管理等している団体等が考えられます
元々水利権を管理している団体が主体になれば、許認可までの動きも早いです
- 行政や地域住民、企業等が連携して検討し役割分担を行うことで進むケースもあり得ますので、はじめは幅広い範囲で検討してみることもよいと思います。
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【候補地探しについて】
・水力発電のポテンシャルは水量と落差で決まります。
・水の量が大きく、下流に大きな落差(勾配)で流されていくほど大きな発電量が見込まれます。
売電収益重視か、非常用電源、夜間照明なのか
・小水力発電事業の専門家に委託しなくても自分で簡易調査が可能であり、導入可能性の
大まかな目安を掴むことができます。
【課題に直面した際には】
・わからないことや課題に直面した場合は県の関係窓口などに相談することもできます。
・相談することで解決の糸口がつかめることがあります。
小水力発電の候補地を探すには
小水力発電は、今ある水に潜んでいる
【未利用エネルギー】を取り出す仕組みです
・・・いま目の前にある水、所有している水源に潜んでいる「未利用エネルギー」の大きさを確かめることです。
発電ポテンシャルを確かめるには、ポテンシャル算出の基本を理解して概算値を求めます。
【流量データの確認】
〇流量資料(測定データ)があれば、それが利用できますが、資料がない場合は
現地で測定する必要があります。(流速計など必要となります)
【落差のデータ確認】
〇落差は、取水口(上流)水面の高さと放水口(下流)水面の高さの差を指します。
〇落差は、図面や水準測量などにより測定できます。
【どれくらい】発電ポテンシャルは、その地点の流れる水の流量と落差で決まります。
発電機出力
《P=9.8×流量×落差×総合効率》で計算できます。
小水力発電設備を導入地点を選定するには 次の点に注意し調査します。
マイクロ水力発電に適している地点とはどんな場所でしょうか
適度な「流量」と「落差」がある (適切な発電ポテンシャルを有している)
- 年間を通して流量の変動が少ない (変動無しなら尚良い)
- その他,様々な確認事項があります 下記、チェックリストを使って確認します。
▢ 発電ポテンシャル :落差、流量、 (流水利用型の場合は流速)
▢ 関連法規制 :河川法、砂防法、自然公園法、自然環境補技法など
▢ 立地環境 :設置設備スペース、 工事用スペース
周辺環境(住宅への騒音の影響、景観、生態系)
▢ 接道状況 :工事や維持管理のためのアクセス道路の有無
▢ 既存電力系統 :既存電力系統(配電線)までの距離
▢ その他 :上流・下流への影響、更に注意する点
〇流量変化による発電電力量の変化
流量が変化すれば、当然発電電力量も変化します
一年を通じて どのように水が流れているのか、しっかり知る必要があります。
〇国や自治体の助成制度の活用どのような補助金制度があるのか把握しておく必要があります。
〇水路を流れて来るゴミ等の対策 事前に除塵するのならば除塵設備が必要になります。
〇積雪への影響 、水路が開渠構造の場合、積雪による影響(水車へ雪の塊が進入すること等)
がありますので、対策を検討する必要があります。
〇各種協議、手続き
河川法や電気事業法の概要について把握しておく必要があります
発電した電気の行き先(電力の使途)について
発電した電気の 使い方によって、設備や収益が 変わります。
小水力導入について弊社は施工実績もあり、質問等にも対応しています。